ADHDの生活の工夫-心療内科・精神科 みなともクリニック-

心療内科・精神科 みなともクリニック
初診は要予約
当日連絡による初診予約・診察、および児童・思春期(概ね18歳まで)の方の診察はできません。
ご理解ご了承の程を宜しくお願いいたします。
あべのハルカス22階 ご予約・お問合せ tel 06-6657-7775
ドクターコラム

心療内科・精神科 みなともクリニック HOMEドクターコラム一覧 2019年6月号

代表的な疾患
初めてご来院の方へ
問診票をダウンロードしていただけます
ドクターコラム
みなともクリニック院長が医療に関するコラムを毎月更新
ご予約・お問合せ電話番号06-6657-7775 初診は要予約
診療時間
あべのハルカスメディカルプラザ地図

各線・天王寺駅すぐ あべのハルカス22F

Google Mapを見る

『ADHDの生活工夫』

2019年6月号

ADHDの治療・支援イメージADHDの症状については、前回のような治療や周囲の対応だけでは十分な対処となりません。

物を忘れたり失くしやすい・予定や約束をすっぽかす・貯金額を考えずに目についた物をつい買ってしまう・思いつきで話をして周囲と衝突してしまう…などのような負の特性を修正し周囲に適合するための工夫を自身でも行う気持ちも必要になってきます。

特性に合わせて失敗しにくい環境を作るために、苦手場面を補うツールを取り入れる・予防策を立てるなどの対処をします。

具体的には以下のようなものが考えられます。

 

例えば失くし物が多い場合は、出かけるときの物は玄関・衣服のポケットに入れる物はクローゼット・鞄に入れる物はポーチにまとめるなど、物の置き場を固定しておくことです。

あるいはよく使う道具についても置き場を決めて、使うときには道具は動かさず自分がその場所へ行って使うようにします。

予定を忘れてしまいやすい場合は、メモを取ったうえで必ず見る場所に付ける・ボイスレコーダーで音声記録を残したり、機会ごとに復唱する・周囲の人にも事前に声をかけてもらうよう頼むなどをしてみます。

また、複数の予定があれば事前に逐一書き出し、その中で優先順位をつけるなどして段取りを良くするのも工夫です。

約束事や時刻が守れない場合は、常にスケジュールを詰め込み過ぎない意識を持つ・必ず余分の時間を作っておく・重要な予定の前には重要度が低い用事を入れておく…などしてみます。

衝動買いが目立つような場合は、一日分だけなど最小限のお金のみ持ち歩く・金額を意識せず買い物ができてしまうクレジットカードは使わない・なるべく一人で買い物に行かないようにする、などしてみましょう。

思ったことをつい口に出してしまって困る場合は、集団でのマナーを意識した発言の準備をする・発言前に数秒待って頭の中でリハーサルする・反射的に喋る状態にブレーキをかけるよう心掛け、「相談・検討します」「持ち帰って予定を確認します」などの一呼吸置くような言葉を用意しておく…等を試してみます。

 

いずれの場合についても対策を複数準備し、より失敗しない工夫をすることが要点となります。

自分自身の特性に合わせた対策をすることで、失敗を減らし成功した体験を増やすことによって、「自分もできる」という自信・安心感が得られます。

 

 

みなともクリニック 院長 南智久

 

みなともクリニックロゴマーク
あべのハルカスメディカルプラザ地図
グーグルマップを見る

心療内科・精神科 みなともクリニック

〒545-6022 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス メディカルプラザ22F

TEL.06-6657-7775

初診は要予約