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食事の時刻・回数などは個人によって差はあるでしょうが、概ね定刻になれば空腹になり特に意識せず食べたいものを当たり前に食べる…という状態が普通でしょう。睡眠同様、本来は本能的に行われ、通常は「時間だから食べないといけない」などと強く意識してする行動ではないはずです。
そのため、例えば「食べたくないが、食べないといけないから食べようと頑張るけれども、少ししか食べられない」という状態になると、それは自然ではないことになります。こういった変化が起こる頻度が多いのは『うつ状態・うつ病などの主症状である意欲低下』であり、食欲が著しく減退する変化です。
一方、「食べたくないが、食べ過ぎてしまって苦しい。でも更に食べずにはいられない」という状態もあります。これは過食と表現され、何らかの精神的ストレスを食べることで軽くしようとする自分ではコントロールできない行動であり、出現頻度が多い疾患は『神経性大食症』、一般には過食症と呼ばれる状態です。
また、「食べてはいけないから食べない」という食事を拒否する状態もあります。典型的な疾患は『神経性無食欲症』、いわゆる拒食症です。こちらは体重を極端に減らすためにストイックなまでに食事制限を行うものです。
このように食事に影響が出る精神的な病気は複数ありますが、いずれにしても、普段あまり意識しないで自然に行っているはずの“食事”がひとたび大きく乱れてしまうと、もともと本能の行動であるだけに、意識しての修正は難しいことも少なくないです。