発達障害と知能検査-心療内科・精神科 みなともクリニック-

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『発達障害と知能検査』

2020年1月号

ドクターコラム2020年1月号「発達障害と知能検査当人・周囲ともに生活や人間関係への影響が少なくない発達障害ですが、精神的作業に関する得意・不得意を把握するために、「知能」(=合理的に考え環境を効果的に処理するための能力全般;心理学者ウェクスラーによる)の傾向を調べる検査を行うことがあります。この知能の特徴を詳細に把握できる代表的な心理検査がウェクスラー検査(WAIS)です。この検査では、質問への回答・パズル・計算・筆記動作など複数の作業を2時間程度かけて行い、「言葉の理解」「知覚推理(物事を見て理解推理する)」「ワーキングメモリー(記憶と注意集中)」「処理速度(器用さやスピード)」の各領域について言語面・動作面を含めた総合的な知能水準を詳細に評価します。

 

いわゆる知能検査と呼ばれるものですが、本検査では知能指数(IQ)はもちろん、知能を構成する前述の各領域における能力のバランスも測ることができます。そして各領域間の得点差が大きくなると発達障害が診断される可能性の根拠となることがあります。

例えば言語面のIQと動作面のIQの間で成績結果に差が目立つ場合、作業能力のばらつきがあるという解釈から何らかの発達障害が疑われる根拠となります。

また、処理速度の低さが検出されることもあり、これは「マイペースのために作業が遅くなる」「衝動性から注意・作業が続かない」「不器用で筆記が苦手である」などの特性からくる可能性があります。一方、解答パターンの明確な問題に強かったり、図形の視覚処理が得意で知覚推理問題が得点しやすかったり、記憶・算数が優れていてその領域では好結果であることもあります。

 

ただし、以上のような検査結果の傾向は全ての発達障害に共通するものではなく、また例外的な得点パターンも様々に存在しますので、検査だけで障害が確定されるものではありません。もちろんIQ値で示される知能指数もそれだけでは障害を反映しません。知能が高くても社会的にうまく過ごせない人がいるし、知能が比較的低くとも社会活動を問題なく行えている人もいます。検査は診断確定の要素ではなく、あくまで個々の特性をより深く把握するための一手段に過ぎないのです。

 

発達は本来完全な定形ではなくアンバランスさがあるものであり、問題となるのは知能の高低ではなく、学業・就労・家庭など社会生活においてどの程度適応できているか?、もし適応できていなければ、それはどのような特性傾向が原因になっているのか?、そしてどう工夫すれば改善に向けられるか?…なのです。

 

みなともクリニック 院長 南智久

 

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