心療内科・精神科 みなともクリニック-社会(社交)不安障害

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『社会(社交)不安障害』

2018年7月号

社会(社交)不安障害-赤面恐怖「人前で話をするのが怖い(スピーチ恐怖)」「人に見られながらでは手が震えて字が書けない(書痙)」「緊張が強くなり過ぎて会食ができない(会食恐怖)」…といった悩みを持つ人は少なくありません。

他者の前で見られながら何か動作をする際に、強すぎる緊張と不安感のため社会生活に支障が生じる状態が社会(社交)不安障害です。かつては対人恐怖症、あがり症、赤面恐怖などと呼ばれた症状がこの障害に含まれます。

 

症状自体は自意識が高まる10代半ば・思春期など早い時期から感じますが、学生時代は苦手な局面を何とか避けて過ごせてきたのが成人・就職後になって回避できなくなり、仕事などで支障を来してから困って受診を考える…という経過が多いようです。

 

症状としては、人前での様々な行動をする際に不安や緊張を感じることが基本です。
もし一人で居るだけでも不安がある場合は異なる症状と解釈されます。また、ドキドキする・赤面する・汗が出る・息苦しい・腹痛がするなどの身体反応を伴うことがよくあります。
さらに、苦手な場面を避ける行動、あるいは避けたいと強く思う気持ちも特徴的です。

 

これらの症状が出易い人には、“より良い自分でありたい”という欲求が強いことから「失敗して恥をかいてはいけない」という恐怖を抱きやすい傾向があります。
自己の振る舞いや不安状態を見られることが否定的な評価につながると恐れるあまり、「より良く思われたい」本来の気持ちが空回りし社会活動にも支障が出てしまう…という流れが固定され、強い恐怖や不安を感じるような社会的状況を回避し続ける結果、仕事ができなくなったり人と交流できなくなるなど広い範囲での“社交”が困難となるのです。

 

対人場面で緊張感が強まると、「今自分は緊張しているのではないか?」という自分の内面へ注意が向き過ぎて、多少は誰しも起きるような鼓動の早さや顔の火照りなどが普段以上に強く感じられ、「周りに変に思われているのではないか」と心配し過ぎて、動悸・赤面などといった身体の反応が更に強まる…という悪循環に陥りやすくなります。

 

人前でうまく振舞えなかったなどのマイナス体験をしてしまうと、次にまた同じような失敗をする不安(予期不安)から似たような場面を避ける(回避行動)が、別の機会にまたうまくいかなかった体験をしてしまい更に予期不安と回避行動が強まって…という悪循環は、前回述べました広場恐怖に類似する面があります。

 

治療には広場恐怖への対応と同様に、前述の悪循環を断ち切るための成功体験をすることと、必要以上の不安を感じずに済むような気持ちの持ち方の転換が必要となります。

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