各線・天王寺駅すぐ あべのハルカス22F
PDDでは独自のこだわりが強いという特徴もあります。
規則や自身の習慣にこだわり、例外を認めたり妥協することが苦手です。
決まり事・ルールについて完璧を求めがちで他人の間違いが強く気になります。
こだわる対象は個々人で異なり、例えば「電車遅延の振り替え輸送で通勤経路が変わることに強い抵抗を感じる」「いつも決まった時に特定の着衣で過ごさないと落ち着かない」などです。
自分独自の習慣や社会ルールを絶対視し過ぎて例外を認めにくかったり、説得されてもなかなか譲らず逆に「周囲が理解してくれない!」と怒ったりもします。
融通が利きにくく予定が変わることを嫌がり、環境の変化に弱い面があります。
急に道筋が変更されたり活動の場所や道具が変わっても動きややり方をすぐには変えにくいなど、想定外の出来事に際して臨機応変に対応することが得意ではありません。
一定の手順がパターン化されていれば普段は定刻にレールの上を走る列車のように正確に業務をこなせる反面、不測の事態があると立ち往生してしまうことがあります。
習慣を大きく変える必要に迫られると、強い不安からパニックに陥ることもあります。
想像力の乏しさや不安感の強さが影響する面があるため、変更内容の予告や代案の分かりやすい説明を前もって受けると安心につながります。
また、物事への関心が極端に偏ったり、特定対象へ興味を集中させ過ぎる傾向もあります。
興味がある事柄については非常に熱中し時間・労力を惜しみませんが、仕事場面になると業務全体から見れば重要ではない些末な作業に没頭するなど活動内容が偏る原因となります。
自身の興味・特性に合った職業に就くことができれば良いのですが、そうでない仕事では対人関係や業務上での問題になり得ます。
一方その特性がうまく生かされると、他の人が嫌がるような地道な繰り返し作業などをこつこつとこなす結果、職能が名人の域までに熟達する…などの形で役立つ場合もあります。
みなともクリニック 院長 南智久